木次乳業有限会社　【牛乳や乳製品の製造部門】

「生産者自らが健康でなければ、まともな食べ物を供給できるはずがない」。これもまた創業者の持論です。この思いから、木次乳業には社内食堂があり、全社員の昼食を賄っています。米や野菜はすべて自給自足。自社農園の田んぼや畑を耕し、無農薬で育てています。味噌や豆腐も作っています。

低温殺菌をおこなうためには、そもそも生乳が清浄でなければ元も子もありません。そのため、パスチャライズ牛乳をつくるには質のよい生乳が必要です。生乳は、豊かな自然の中でのびのびと育った健康な牛から搾られる必要があります。そのため、当社では、牛の飼育方法や飼育規模、また酪農をとりまく環境にも配慮しています。

当社の関連会社、日登牧場では国内でも珍しい山地酪農をおこなっています。牛が動物本来の姿で暮らしていける環境を追求し、山地酪農に辿り着きました。飼育しているのはブラウンスイスという品種です。ブラウンスイス種の牛乳は、1頭あたりの搾乳量は少ないですが、高タンパク、高カルシウムが特徴でパスチャライズ牛乳を生産している当社にぴったりの牛乳です。

当社のチーズは、ナチュラルチーズです。開発当時、量販店で人気だったチーズは保存性を重視したプロセスチーズでしたが、当社では豊かな食卓を実現するため、日本でチーズに馴染みがない時代からナチュラルチーズ作りに取り組んできました。今の日本人に足りないカルシウムは乳製品で補う必要があるという思いから、私達は、誰でも食べやすく馴染みやすいチーズ作りをおこなっています。

ノルウェーのトロンハイムで開催された『World Cheese Awards 2023』で、弊社の“オールドゴーダチーズ”がシルバーを受賞しました。 写真はチーズ室スタッフ達の喜びの様子です。素晴らしい原乳を生産してくださっている酪農家さんに感謝の思いでいっぱいです！

創業50年の歴史の中で、牛乳以外にも様々な商品を自社で開発し、製造してきました。これらの商品は全国の百貨店や高級スーパー等で取り扱っていただいたり、ネットショップで販売したりしています。全国のファンの皆様のご期待にお応えできるよう、これからも思いを込めて商品づくりをおこなっていきます。