現地体験レポート:◆有限会社九十九里ファーム◆

「こだわって作った”卵”を多くの人に届けたい」
こんな想いで卵を毎日作り続ける会社、有限会社九十九里ファーム。

毎日出荷される卵の量は約17トン、数にしてなんと32万個にもなるそうです。
作られた卵は、直売所や関東近郊のスーパーで売られている他、直営の飲食店で提供されたり、手作りのプリンやロールケーキ、焼き菓子などの加工品となって多くの消費者の方々のもとに届けられているそうです。

おいしい卵を作るためにこだわっていることとは?
卵を作るという仕事はどんなものなのでしょうか?

今回は、千葉県匝瑳市にある有限会社九十九里ファームにてお話を伺いました。

■九十九里ファームのこだわり1 ―ヒヨコから育成―■

九十九里ファームでは、生まれたばかりのヒヨコを健康な若鶏(成鶏)まで育て、卵を生産しています。

ヒヨコは育雛(いくすう)舎というところでおよそ120日間かけて育成をしていきます。育雛舎では病原菌などがないよう、衛生管理を徹底しています。
ここでは、1度に約1万7000羽という数のヒヨコを入れ、同時に育てていくそうです。
健康な若鶏にするために温度や湿度をしっかりと保ちつつ、水やエサをあげていきます。また、健康な若鶏に育てるために成長段階に応じてワクチンやビタミン剤なども投与していきます。
ここで育てられた成鶏が卵を産み、その卵が食卓へと届けられることとなる訳ですが、卵の品質は、成鶏がどう育てられたのかによって大きく変わってくるそうです。
”安心・安全”な食が求められている今、徹底した衛生管理のもと、丁寧にヒヨコから育てて卵を生産すること、これが九十九里ファームのこだわりです。
■九十九里ファームのこだわり2 ―エサ作り―■

九十九里ファームのこだわりはもう一つあります。それは、鶏に食べさせるエサです。
エサは、自社の飼料工場で作っていて、動物性たんぱくを排除し、植物性のもののみを使用しています。

エサにこだわる訳は、エサで卵の味がやはり大きく変わるから、そして、安全な卵を作るために、自社でエサの原料まで管理したいからだそうです。
■養鶏(採卵)の仕事とは? ―九十九里ファームが求める人材―■

養鶏の仕事とはどんな仕事なんでしょうか?
九十九里ファームが求めている人材像についても伺いました。


九十九里ファームでは、卵を生産し、製品となるまでに様々な工程があります。それぞれの工程によっておこなう仕事が異なり、求められることが変わります。言い方を変えれば、その人の経験値や適性によって活躍できるフィールドが変わると言えますし、意欲によって様々な仕事をするチャンスがあるということでしょう。

《生産から販売までの流れ》

育雛場(ヒヨコを約120日間かけて成鶏に育成する工程)
 ↓
成鶏場(成鶏を飼育し、食卓に並ぶ卵を生産する工程)
 ↓
GPセンター(生産された卵を洗浄や殺菌、検査し、包装し、出荷する工程、ここは販売先との交渉などもおこないます)

以上が、卵が生産され、製品になるまでの流れです。それぞれの工程について詳しく説明します。
■育雛場の仕事■

前述したとおり、ヒヨコを導入し、卵を産む成鶏になるまで育てていくのが育雛の仕事です。
生まれてすぐのヒヨコは、エサの食べ方もわからなければ、水の飲み方もわかりません。また、とても小さい体なので、温度や湿度が環境に合わないとすぐに弱って育たなくなってしまいます。そのため、ヒヨコがしっかりと健康に育つように目を配り、管理していくのが育雛の大事な役割です。育雛舎には、約3万8千羽というヒヨコが育成されていますので、1羽1羽、付きっきりで育てるということはもちろんできません。水やエサがちゃんと行き届いているか、ヒヨコが水で濡れたりしていないか、また、温度や湿度は問題ないかということなど、全体的に気を配り管理していく必要があります。

ここで手や気を抜いてしまうと、鶏の成長にムラがでたり、産卵成績に差がでたり、いい卵が産まれなかったりと、後で必ず結果となって返ってきます。つまり、会社全体に影響を及ぼすとても大事な仕事です。
ここで求められる人材は、扱っているのは命ある生き物であるということを理解し、少しの異変に気づける人、失敗したときにそれをちゃんと次に活かせる人です。

ヒヨコはとてもかわいいですが、それを相手にする仕事は、いろいろなことに気を配るとても大変な仕事なんですね。
でも、それが後々の卵の成績に大きく影響するということはとても責任があり、やりがいのある仕事だと思います。
■成鶏場の仕事■

成鶏場では、卵が産まれます。

ここでも、鶏をしっかりと管理することが大事です。
温度が下がると鶏はエサを大食いし、太ってしまいます。その結果、いい卵が産まれなくなってしまいます。また、水やエサが足りないとストレスで弱ってしまい、産卵できる期間に影響してしまいます。ヒナの育成同様、細かいところに気を配って管理できるかどうかが求められることです。
目や音やニオイなど、人間の五感をフルに使って管理をしていくことはもちろん、「何か変だぞ」という第六感までも使い、事故を未然に防いでいく、そんな仕事です。

また、管理候補者となる方は、ただ鶏の管理をするということだけでなく、かかるコストや生産性というところにも意識して仕事をする必要があります。
ヒヨコから育て、卵を産むようになるまでは、約130日から140日の期間がかかります。その間は、エサやワクチンなどたくさんのコストがかかりますが、何も回収するものはありません。いざ卵を産むようになって初めてかけたコストを回収できるようになるのです。いかにコストを抑えてたくさんのいい卵を生産するか、これが管理者の腕の見せ所です。
■GPセンターの仕事■

GPセンターとは、生産された卵を、洗卵・殺菌し、重量ごとにサイズ分けをし、様々な検査をして包装し、出荷する一連の作業をおこなう施設のことです。

《GPセンターでの流れ》
原卵供給(機械に卵を入れます)⇒洗卵⇒殺菌⇒前検卵⇒乾燥⇒検卵⇒ヒビ卵検査⇒紫外線殺菌処理⇒計量⇒血卵検査⇒パックへ

以上の様な流れで成鶏場から運ばれた卵が、徹底した品質管理を経て商品となっていきます。
機械と人のダブルチェックで検査をしていきます。九十九里ファームでは、1日に約32万個の卵を出荷しています。1つの卵が、原卵供給されてからパック詰めされるまで約3分から4分しかかかりません。この間で、いかにミスなく品質を管理していくかがこの仕事の大事なところです。
ここで商品となったものが直接消費者へと届けられるわけですからミスは許されません。時間と正確さが求められる仕事です。

管理責任者候補の方は、この工程全体の品質の管理、人員の管理をおこないます。また、出荷先などとの対外的な交渉事も責任者の役割となります。お客様の厳しい目にも適うよう、徹底した管理が必要です。
■直売所、たまごやさんコッコ■

九十九里ファームでは、以上のようにエサや育成にこだわり、衛生管理や品質管理を徹底して作った卵を多くの方々に知ってもらいたいとの想いから、加工品も製造、販売しています。

お客様の顔を見ながら作ったものを直接手渡ししたい、という考えから、卵の直売はもちろん、たまごかけごはんを食べられる飲食店を運営したり、加工品という形にして提供したりと、いわゆる6次産業化を推し進めています。

お客様と接する現場で活躍していただく方ももちろん必要です。お客様の声を直接聞く最前線の役割もとても重要な仕事です。そこでの声が会社全体の次に繋がっていくのです。
■最後に■

九十九里ファームでは、様々な行程で様々な人たちがおいしい卵を食卓に届けたいという共通の想いのもと、作業をおこなっていました。

普段、直売所やスーパーで何気なく見かける卵が作られるまでにこれだけのこだわりと努力があるんだということを知りました。

卵は食卓になくてはならないものです。養鶏の仕事は、まさに日本の食を支えるなくてはならないやりがいのある仕事だと改めて感じました。
現在、九十九里ファームでは複数のポジションで人員を求めています。一緒になって養鶏の仕事を盛り上げていきたいという方、ぜひチャレンジしてみてください!


↓九十九里ファームの求人情報はコチラ↓
http://www.agreen.jp/job/detail.php?job_id=159

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