そまやまビレッジ株式会社

今後は、家族経営を脱却し、地域に根付く会社として後世まで続いていける会社を目指していきたいと考えています。そのために、新しく入られる方には、先々は会社経営にも積極的に携わっていただけることを期待しています。とはいえ、いきなりいろいろお願いするということはありませんのでご安心を。まずは1年の農作業のことや、地域のことを理解することから始めていただき、徐々に仕事の幅を広げていってください。

見知らぬ土地で、全くの未経験からの新規就農
私は農家の生まれでもなければ福井県出身でもありませんが、ここ福井県南越前町で農業法人を設立しました。
元々は東京や名古屋で出版印刷の会社で営業をするサラリーマンでした。

今考えると、正直はじめはかなり甘い考えでした。
農家数が減少していることや業界全体の高齢化、一応農学部卒だったこともあり、「農業なら社長になれるんじゃないか」と考えたのが、脱サラして農業を始めた理由です。しかし、現実は厳しかったのです。
農家になるために全国各地の農家へ研修をお願いしましたが、ことごとく断られ続けました。ただ、営業職だったのでテレアポも訪問も苦ではなく、受け入れ先を延々と探した結果見つかったのが福井県の水稲農家でした。

なにか農業に熱い感動や憧れがあったわけではなく、「農業なら・・」という考えがあったので、慣れるまでは大変でした。しかし、水稲農家の仕事や1年の過ごし方の、「季節を体感できるところ」が自分の性格や人生観にあっていたから今まで続けられた気がします。

わたしと二人三脚で成長していきましょう
それから月日が流れ、一昨年1月に「そまやまビレッジ株式会社」として法人化いたしました。
会社名の由来については、後述いたしますが、法人化の最大の目的は、事業を個人としっかりと分離することで、第三者の事業関与をしやすくすることでした。
夢であった農家にしてくれた地域だからこそ、私は農業を通じて地域に貢献していきたいと考えており、また、未来へ農地、会社を繋いでいけたらという思いを持っています。そのためには、個人の力だけでなく、ともに歩んでいく仲間の力が絶対的に必要だと思っています。
先々は会社を誰かに譲っていく必要もあります。
今回ご入社いただく方には、可能であれば会社経営にも積極的にかかわっていただけたら嬉しいです。もちろん、すぐの話ではなく、3年くらいを目途に、そうなってもらえたらいいなと思っています。そこを目指して毎日を過ごしてほしいですし、私もしっかりと育てるつもりで一緒に歩みます。

今働いている従業員とは、稲作業務の合間に定期的なプレゼン大会を行い、私と従業員でそれぞれ調べてきたことを発表したり、新商品の提案を行ってきました。そのプレゼン大会の中で、従業員が提案した「パックごはん」が実際に商品化され、この度販売することとなりました！各業者とやり取りし、どこで加工してもらうのが一番いいか等相談しながら、無事商品化を迎えられたことは本当に嬉しいことです。
お仕事をしていくうちにきっと何か考えが芽生えていくはずです。ぜひそれを共有してください！意見を出し合って、それが会社の成長に繋がることなのであれば、ぜひ一緒にチャレンジをしていきましょう！

自分が本当に合う会社・町か見極めてほしい
ここまでいろいろとお伝えしましたが、農業をやりたい理由は人それぞれあると思います。
ぜひ弊社での農業を通して、どんな働き方・生き方をしたいのか、どんなライフプランを立てたいか、たくさんお話をしましょう。

就農してからギャップを感じるより就農前に感じて、それでも就農したいか考えてほしいので、選考過程で就農体験を設けております。初対面時はどうしてもお互い見栄を張りがちなので、作業しながらや汗をかきながら、仕事や会社、町、私自身のことも見定めてもらえるといいなと考えております。忙しい時期だけではわからないこともあり、逆も然りです。
移住しての就農は人生において大きな転機になります。じっくりと目で見て肌で感じて考えてください。

私も未経験からの挑戦でしたので、未経験者が感じる大変さを理解することができます。初めはどの仕事もきつく感じられると思いますし、知らない土地で慣れるのも大変だと思います。私自身、今でも楽な仕事はないと思いますし、農繁期のプレッシャーを感じることがあります。でも、気持ちがあればなんとかあるものです。
おそらく同じような局面はあると思いますが、そういう時は"少しだけ先輩"の私に、良いことも悪いことも相談してほしいと思っています。

最後に
14年前、ふと「農家になろう」と思ったことがすべての始まりでした。
このページをご覧いただいている皆さんも、今の「農業やってみようかな」という気持ちを信じて、一歩踏み出してみませんか？